歯をなるべく削らない治療
2014年07月17日
先週のブログアップ後、
ものすごいアクセス数がありビックリしています。
みなさん、ブログに目を通して頂きありがとうございます。
今後もなるべく皆さんの興味がわくような内容を
書いていこうと思います。
本日は、実際の治療についてお話しようと思います。
コンポジットレジン充填という治療方法です。
この治療方法は、なるべく健康な歯を削らずに、
虫歯だけを取り除き、樹脂を詰める治療方法です。
下の写真は、マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の画像です。
表面的には穴が空いていないのでハッキリとはわからないかもしれません。
歯と歯の間の赤の印のところに虫歯があります。
もちろんレントゲン検査もして確認しています。
虫歯を取り除いた後の写真です。
結構、中の方では虫歯が進行していました。
この後、咬み合わせを最後に確認して、
ラバーダムというゴムのシートで歯を隔離ます。
この状態で色々な処理を行い、
コンポジットレジン充填を行なっていきます。
治療終了した状態です。
どうでしょうか???
歯の溝にわざと茶色を入れてより自然の歯に近づけてみました。
歯と樹脂の境目も無く、ぴったりと合っているのがわかります。
ぴったりと合っていると、歯磨きとフロスを頑張れば、
虫歯の再発を押さえることが出来ます。
ちなみ、この治療には90分掛かっています。
保険適用外の治療(自費治療)で行っています。
では、保険で治療したらどうなるか。
銀歯になり、健康な歯を多く犠牲にしなければなりません。
これは、同じ患者さんで、保険治療の銀歯にしたらどうなるかを
イメージしてみたものです。
これだけ削らないといけないのです。
もしかしたら、もっと多く削らないといけないかもしれません。
治療をするたびに歯は失われていくのです。
私は、自分が行う治療に完璧は無いと思っています。
一度治療して口のなかに入った人工物は、
樹脂でも金属でもセラミックでも一生は持ちません。
だから少しでも歯を温存したいと考えています。
もちろん、治療を行う際は、出来るだけ長く口のなかで
維持してくれるように最善を尽くします。
治療した物が長く口の中で維持するために必要な条件は
たくさんありますが、その中のひとつに精度の高い治療、
精密治療があると、私は思います。
マイクロスコープを用いて、精密治療を行うことで
あなたの歯の寿命が長くなるかもしれません。
歯をなるべく削らない、コンポジツトレジン充填という
治療について紹介しました。
陶山 新吾
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